写真撮影で不審者と間違われないように
趣味が高じると、良い写真を撮りたくなります。「撮り鉄」という鉄道マニアの方たちがいます。ネット動画などで傍若無人に振舞う一部の彼らを見ると、城跡で写真を撮りまくる自分は大丈夫かと自省しております。城撮影は、行動に気を付けないと、他人の迷惑になったり、変な誤解や怪我の危険に身をさらすことがあります。今回はそんな私が城跡で気をつけていることを記します。
1.市街地の住宅エリアや住民憩いの公園になっている城址では、カメラの向け方次第で不審者と間違われる可能性。
10年位前に福岡市の名島城址に行ったことがあります。本丸付近は公園になっており近くの住民の憩いの場になっています。駐車場もなく近くの100円パークに車を入れて周辺を散策。住宅街を城の遺構がないかウロウロしていたら「不審者に注意」の立て看板を発見。イラストのカメラを持ち眼鏡をかけた男の背格好や推定年齢が自分に似ているように思え、あまり長居せずに立ち去りました。市民公園内での撮影でも誤解されないように女性や子供が映らないよう気を付けましょう。
私はソロキャンプで国東半島をよく訪問します。国東半島の城では杵築城・日出城あたりが代表的です。そこで豊後高田市に行くと高田城という平城があります。のどかな住宅地のど真ん中に水堀と土塁の遺構が良好に残っています。私有地に立ち入らないよう気を付けてながら散策し、近くの路上から堀の写真をパチリと撮っていましたが、視線のようなものを感じ、そちらを向くと家の窓をピシャリと閉じる音。どう思われたんでしょうか。

この写真は、市道側から撮影した豊後高田城の水堀と土塁の跡です。水面は水草が繁茂し、ゴミもたくさん浮いておりました。池状の堀水も滞留しており害虫の発生など生活環境面では大丈夫かと余計な心配もしてしまいます。
市できちんと文化財整備して環境改善できたらと思いますが自治体の財政事情も厳しいのでしょう。

こちらは、同じく豊後高田市の藩政時代の石段と石塁ですが、隣地のお屋敷のベランダに物干しがあり、洗濯物が干してある様だったので、カメラを向ける方向は気を使いました。城跡と一般住宅が隣接するときは、住民の方に不快な思いをさせないように気を付けなければなりません。
2.トイレ廻りも気を付けましょう
この写真は岩国城の旧天守台写真です。この写真だけでは何が問題か、わからないと思います。

この写真を撮った位置は公衆トイレの真裏で、撮影時は「変態さん」と間違われないよう気を使いました。連れの人に状況確認をしてもらい、サッと撮影して足早に離れました。
あと、柵のない高石垣上から、写真を撮るとき足場の余裕を確認せずに動き回るとと落ちてしまいます。大ケガや場合によっては転落死もあります。
皆さん、城写真の撮影はくれぐれも気を付けましょう。