彦根城とは?初めての方も大満足の国宝天守の見どころと注意点

各地の城

彦根城(滋賀県彦根市)は、滋賀県彦根市にある国宝指定の天守を持つお城です。
「国宝の城」と聞くと、歴史に詳しい人向けの難しい場所という印象を持つかもしれませんが、実際の彦根城は、お城初心者でも十分に楽しめる観光地です。イベント時には「ひこにゃん」に会えるかもしれません。

本記事では、
初めて彦根城を訪れる方に向けて、
・彦根城がどんなお城なのか
・見学の見どころ(どこを回ればよい?)
・実際に歩いて感じた注意点(歩きやすい?)
・見学に必要な時間や基本情報(どれくらい滞在するの?)
を、筆者の訪問体験をもとにできるだけ分かりやすく解説します。
「これから彦根城に行く予定の方」「お城巡りを始めたい方」の参考になれば幸いです。

彦根城ってどんなお城?

彦根城は、江戸時代初期に築かれた城で、現在も当時の天守が残っています。全国に数多くある城の中でも、現存天守と呼ばれる貴重な存在で、国宝に指定されています。日本に現存している天守は12城で国宝はそのうち5つのみです。(姫路城・松本城・犬山城・松江城・彦根城)

天守の規模は三重で、五重天守の姫路城ほど大きくはありませんが、その分、城の構造がコンパクトで分かりやすく初めての城見学に向いているのが特徴です。彦根城天守は意匠が派手で年代も古く他の現存の三重天守と比べても学術・文化的な価値が非常に高いことが認められています。
彦根城は関ケ原の合戦後、徳川四天王の一人である井伊直政の死後、井伊家の居城として天下普請(幕府が諸大名に命じた築城工事のこと)で築かれ、35万石の譜代大名の居城として整備されてきました。他城からの移築物件が多く使われており、特に天守は、滋賀県大津市にあった大津城天守(4重5階)の移築改造物件であることが明らかにされています。

また、彦根城といえば公式キャラクターの「ひこにゃん」でも知られ、
歴史だけでなく観光地としても親しまれています。

ひこにゃんは,開城日は毎日登場してくれるようです。午後が基本のようですが、天候等の影響で時間場所が変動するようです。詳細はひこにゃんのHPで確認ください。ひこにゃん出陣スケジュール

彦根城の基本情報

・所在地 滋賀県彦根市金亀町1-1 
・アクセス  JR彦根駅から徒歩で約15分
   自動車利用の場合、彦根ICから10~15分で着。周辺駐車場は4箇所有で案内板があります。
・見学時間  60分~
 注)天守のみ見学なら入城して1時間余りあればよいですが、城内は他に見どころも多く国名勝の「玄宮園」「博物館」まで足を延ばせば半日くらいは時間に余裕が必要です。(実際私は彦根城見学に時間が取られすぎ、次の訪問地(安土城)の開城時間に間に合いませんでした。)
・入場料  :大人1,000円 小中学生300円 (玄宮園を含む)
     彦根城博物館 大人700円 小中学生350円
   玄宮園単独券大人400円 小中学生150円
セット券(城・玄宮園・博物館):大人1,500円 小中学生550円
   
・公式サイト 【公式】 国宝 彦根城

城見学|ここが見どころ

国宝天守を見る
彦根城の最大の魅力は、実際に天守内部に入って見学できることです。
木造の柱や梁、昔のままの階段など写真だけでは分からない雰囲気(歴史の重み)を体感できます。

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急階段は「お城らしさ」
天守内の階段はかなり急になっています。
これは当時の防御の工夫で、敵が一気に上がれないようにするためといわれています。初めて見ると驚きますが、「これが昔の城か!」と実感できるポイントでもあります。

素足又は靴下で天守内の階段を上り下りします。靴を収納したビニール袋で片手が塞がれますので手すりを掴んでの階段下りは特に注意しましょう。現存天守の訪問はほぼこのような状態になります。

西の丸三重櫓に足を延ばす
彦根城は、天守以外に三重の建物が城内にあり、西の丸(天守のある本丸の隣接エリア)にある西の丸三重櫓の内部に入ることができます。戦国武将浅井長政の小谷城からの移築物とする伝承が残っていますが、現在の物は江戸時代後期に大規模に改修されているようです。建物の両面に多門櫓が付設されている大掛かりな建物です。天守以外の建物の標準的な内部の様子を見ることができます。

西の丸の三重櫓の外観です。現存する天守以外の建物の中に入れる機会になります。
櫓の内部ですが、天守同様に靴を脱いで内部に入ります。窓も少なく壁も土蔵のままで質素な造りです。

玄宮園や博物館に足を延ばす
時間に余裕のある方は、玄宮園・彦根城博物館に足を延ばすこともできます。玄宮園は城に隣接した日本庭園で旧大名庭園です。国の特別史跡「彦根城跡」の区域で名勝に指定されています。天守を借景として豪華絢爛な大名の暮らしの一端を感じることができると思います。
また、城内には彦根城博物館もあり彦根藩主を務めた井伊氏の美術工芸品や古文書・絵図を見ることができます。

実際に歩いて感じた注意点(体験から)

筆者が訪れた際に感じた注意点をまとめます。
・彦根城天守を含む有料エリア入場口から天守までは約50メートルの高低差があります。城内に入って天守に入るまでの道は、坂道が多く思った以上に歩きます。

・天守は階段が急になっています。気を付けて上り下りしないと頭を木材にぶつけたり、脱いだ靴をビニール袋に入れて持ち運ぶので、手すりが上手く掴めず転落することなどありそうなので気を付けましょう。

階段の角度は60度~62度あるようです。実際は幅も狭いので写真のようにすれ違うのもやっとで、人の少ないタイミングを見計らって手すりをよく掴んで上り下りしましょう。特に危険なのは下りで慌てて足を滑らさないように慎重に降ります。

・見学時間は、写真撮影を含めて1時間~1時間半程度見ておくと安心です。ただし、これは天守の見学のみの場合で、城内をくまなく見学した場合(天秤櫓、西の丸三重櫓、玄宮園、博物館)は半日は必要になります。実際私は、ひこにゃん、天秤櫓と西の丸三重櫓の内部見学のために3時間位滞在してしまい、その後の予定にあった安土城の入場許可時間に間に合わなくなりました。

・彦根城天守は低いとはいえ山の上にあり、天守までは階段・坂道を登ります。城内移動については相当に歩くことになるので「思ったより体力を使う」ことを意識するべきです。私の訪問は晩秋で城内の紅葉が美しくこれにつられて歩き回りました。慣れた靴をお履きになると良いですよ。

階段・坂道・春の桜・秋の紅葉と城内を歩き回ります。履きやすい靴を履いていた方が良いです。

彦根城は初心者でも楽しめる?

結論から言うと、充分に楽しめます。なぜなら
・城の規模が大きすぎない。
・見どころが分かりやすい
・観光案内も整っている
という点で、
「お城を初めてじっくりと見る」という方にとって、彦根城はとても良い入門城です。

彦根城の天秤櫓。彦根城は国宝の天守以外にも現存している多くの本物の建物を見ることができます。
三重の天守ですが、屋根や窓の意匠が派手で華やかな印象を与える天守です。