彦根城とは?【国宝に指定された現存天守】
彦根城(滋賀県彦根市)は、滋賀県彦根市にある日本を代表する名城で、
現存天守を持つ国宝5城の一つとして知られています。
江戸時代初期に築かれた天守が、現在までほぼ当時の姿で残っており、
城郭建築の完成度の高さと保存状態の良さから高く評価されています。
「国宝の城は難しそう」「城に詳しくないと楽しめないのでは?」
そう感じる方もいるかもしれませんが、彦根城はお城初心者でも十分に楽しめる城です。
この記事では、
初めて彦根城を訪れる方に向けて、
・彦根城がどんなお城なのか
・見学の見どころ・回り方・所要時間・注意点
を、実際に歩いた体験をもとに分かりやすく解説します。
項 目 内 容
城名 彦根城
所在地 滋賀県彦根市金亀町1-1
城の種類 平山城
天守 現存天守
国指定 国宝(天守)・特別史跡
築城 江戸時代初期(17世紀初頭)
築城主 井伊家
特徴 国宝天守・大名庭園(玄宮園)・ひこにゃん
彦根城の歴史|井伊家と築城の背景
彦根城は、徳川家康の命により、譜代大名である井伊家によって築かれました。
築城は関ケ原の戦い後に始まり1622年(元和8年)頃に完成しています。
井伊家は、徳川政権を支える重要な役割を担った大名家であり、彦根城はその政治的・軍事的拠点として築かれました。
明治時代に入り、廃城の危機にさらされましたが陸軍省施設として維持されたのち、保存運動により解体を免れ、現在では特別史跡・国宝天守として大切に守られています。
彦根城の見どころ【初心者におすすめポイント】
国宝・彦根城天守の魅力
天守の規模は三重三階の比較的コンパクトな天守ですが、彦根城天守は意匠が派手で完成度が高いのが特徴です。
全国にある天守の中でも、最も外観がお洒落なつくりとなっているといえます。
例えば、お城の屋根で端部の飾りの部分を破風と呼びますが、彦根城ではこれが合計18箇所あります。日本最古で人気の犬山城は合計6箇所で、彦根城は3倍も屋根に装飾が施されています。
また、壁面では華やかな華頭窓を付けているところも犬山城と共通していますが、犬山城は三重目の壁に合計4つあるのに対して、彦根城は三重目に8個あるばかりか二重目にも10個ありで合計18個も付けています。
また、最上階に高欄(手すり)が付いてますが、犬山城のように実際に外に出て廻る実用的なものではなく、天守の格式を表現した見せかけのものです。

この天守は屋根の破風(はふ)の多彩な構成や、内部での実戦を意識した防御の構造など、見どころは尽きません。
天守の最上階からは、琵琶湖や城下町を一望でき、「城に登った実感」をしっかり味わえます。

彦根城の最大の魅力の一つは、実際に天守内部に入って見学できることです。
木造の柱や梁、昔のままの階段など写真だけでは分からない雰囲気(歴史の重み)を体感できます。

急階段はお城らしさ(天守内部の急な階段と注意点)
天守内の階段はかなり急になっています。
これは当時の防御の工夫で、敵が一気に上がれないようにするためといわれています。初めて見ると驚きますが、「これが昔の城か!」と実感できるポイントでもあります。
現在の建物と異なり、手すりも簡素なため足元には十分注意が必要です。
・できるだけ両手が使えるように荷物は最小限に
・土足禁止のため靴をビニール袋に入れて手持ちで移動するときは、空いた手で階段の手すりをしっかり持ちましょう。
・階段幅も狭いので、周囲の様子を窺いながら無理に割り込まずマナーよく使用しましょう。
・高所が苦手な方は無理をしない方がよいです。
お城ならではの構造を体感できる反面、「安全第一」(特に降段時)で見学することが大切です。

西の丸三重櫓に足を延ばす
彦根城は、天守以外に三重の建物が城内にあり、西の丸(天守のある本丸の隣接エリア)にある西の丸三重櫓の内部に入ることができます。戦国武将浅井長政の小谷城からの移築物とする伝承が残っていますが、現在の物は江戸時代後期に大規模に改修されているようです。建物の両面に多門櫓が付設されている大掛かりな建物です。天守以外の建物の標準的な内部の様子を見ることができます。


玄宮園や博物館に足を延ばす
時間に余裕のある方は、玄宮園・彦根城博物館に足を延ばすこともできます。国の特別史跡「彦根城跡」の区域で名勝に指定されています。
彦根城博物館もあります。旅行行程の時間配分の問題があるので、長く滞在できるかどうかで訪問するか判断されると良いと思います。
玄宮園(げんきゅうえん)の見どころ
天守の北側に広がる玄宮園は、彦根藩の大名庭園です。池泉回遊式庭園で、四季折々の景色を楽しめます。天守を借景にした庭園の景色は、彦根城ならではのもので歩き疲れた時の休憩スポットとしておすすめです。
彦根城博物館へは行くべき?
時間に余裕があれば、彦根城博物館も立ち寄りたい施設です。井伊家ゆかりの武具や美術品・能舞台などが展示されており、城の歴史理解が一段深まります。
彦根城でひこにゃんに会える時間は?
彦根城といえば、人気キャラクターひこにゃんの存在も外せません。
ひこにゃんは、
・天守前
・博物館周辺
などに決まった時間帯に登場します。
登場スケジュールは日によって変わるみたいで、訪問前に公式サイトで当日の時間を確認するのがおすすめです。「ひこにゃん出陣スケジュール」

彦根城の所要時間とおすすめの回り方
見学の目安は以下の通りです。
・天守のみ:約60分
・天守+玄宮園:約90分~2時間
・博物館も含めてじっくり:2~3時間
初めて訪れる方は、「天守」→「玄宮園」→「博物館」の順が歩きやすくおすすめです。
天守のみ見学なら入城して1時間余りあればよいですが、城内は他に見どころも多く写真撮影をしながら国名勝の「玄宮園」「博物館」まで足を延ばせば半日分くらいは時間を使います。
彦根城のアクセス方法【駅・車での行き方】
・所在地
滋賀県彦根市金亀町1-1
・アクセス
JR彦根駅から徒歩の場合
JR彦根駅から徒歩で約15分。城下町の雰囲気を感じながら歩けるため、初訪問でも迷いにくいルートです。
車で行く場合の注意点
自動車利用の場合、彦根ICから10~15分で着。周辺駐車場は4箇所有で案内板がありますが、観光シーズンや週末は混雑しやすいため、時間に余裕をもって行動しましょう。
彦根城の料金・営業時間まとめ
詳細は訪問前に公式情報をご確認ください。
・公式サイト 【公式】 国宝 彦根城
・営業時間 8:30~17:00 (最終入場は彦根城、玄宮園・彦根城博物館は16:30まで)
年中無休(天候・行事による変更を除く)
・入場料
大人1,000円 小中学生300円 (玄宮園を含む)
彦根城博物館 大人700円 小中学生350円
玄宮園単独券大人400円 小中学生150円
セット券(城・玄宮園・博物館):大人1,500円 小中学生550円
注意点・持ち物リスト【体験からのアドバイス】
筆者が訪れた際に感じた注意点をまとめます。
・彦根城天守を含む有料エリア入場口から天守までは約50メートルの高低差があります。城内に入って天守に入るまでの道は、坂道が多く思った以上に歩きます。歩きやすい靴は必須です。
・天守は階段が急になっています。気を付けて上り下りしないと頭を木材にぶつけたり、脱いだ靴をビニール袋に入れて持ち運ぶので、手すりが上手く掴めず転落することなどありそうなので気を付けましょう。

・彦根城天守は低いとはいえ山の上にあり、天守までは階段・坂道を登ります。城内移動については相当に歩くことになるので「思ったより体力を使う」ことを意識するべきです。特に体力に自信がない方は無理をしないことが大切です。私の訪問は晩秋で城内の紅葉が美しく歩き回りましたが、夏は暑さ対策、冬は防寒対策が必要です。
・写真撮影で時間を取られやすいので余裕をもって行動してください。(実際私は、ひこにゃん、天秤櫓と西の丸三重櫓の内部見学のために3時間位滞在してしまい、その後の予定にあった安土城の入城許可時間に間に合わなくなったことがあります。)

まとめ|彦根城は初心者にも楽しめる国宝天守
彦根城は
・国宝の現存天守
・分かりやすい動線
・ひこにゃんなど親しみやすい観光要素
を兼ね備えた、お城初心者にも非常におすすめの城です。
歴史・建築・景観をバランスよく楽しめる彦根城。ぜひ、時間に余裕を持って訪れてみてください。




