実際に歩いて選んだ!初心者におすすめの山上の城ベスト7|登りやすさ・石垣・眺望を比較

豊後岡城石垣 城初心者ガイド

山の上に残る石垣や曲輪を歩くと、地形を巧みに利用した城の守りを感じられます。城下町や遠くの山々を見渡す眺望も、山上の城を訪ねる楽しみです。

ただ、登城道の傾斜や距離、足元の状態によっては、体力や装備が必要になります。そこで今回は、私が実際に登った城から、乗り物や山上近くの駐車場を利用するなどして、初心者でも比較的訪ねやすい7か所を選びました。登りやすさ・石垣などの遺構・眺望を比較しながら、それぞれの魅力と注意点を紹介します。

このランキングは、私が実際に登城した城の中から、初心者の訪ねやすさを重視して選んだ、筆者のおすすめ順です。登る負担や足元の歩きやすさに加え、石垣などの遺構、山上からの眺望、城下町散策の楽しさを総合して評価しています。順位と星評価は、本文で紹介する登城手段・ルートを利用した場合を前提としています。

高取城や苗木城など、私がまだ登城していない城は、今回の選考対象に含めていません。また、登城経験のある岐阜城は、改修工事に伴う天守閣の休館を考慮し、今回は選定から外しました(2026年10月時点)。今後の登城経験や見学状況の変化に応じて、紹介する城を見直していきたいと考えています。 

筆者のお薦め順城名初心者へのおすすめ度登城手段徒歩区間・目安時間天守・天守台
1位岩国城★★★★★ロープウェイ+徒歩山頂駅→天守:約5~10分復興天守・天守台
2位近江八幡山城★★★☆☆ロープウェイ+徒歩山上駅→本丸:約5分なし
3位津和野城★★★☆☆リフト+徒歩リフト降り場→本丸:20分天守台
4位備中松山城★★★☆☆バス・自家用車+徒歩ふいご峠駐車場→天守:20分現存天守
5位豊後岡城★★★☆☆自家用車+徒歩駐車場→天守台:10分天守台(三階櫓台)
6位米子城★★★☆☆徒歩(駐車場有)駐車場→天守台:20分天守台
7位
鹿児島城城山★★★☆☆バス・自家用車+徒歩駐車場→展望台:約5分なし

初心者におすすめの山上の城を紹介

岩国城(山口県岩国市)

おすすめの理由

① ロープウェイを利用でき、山上まで登る負担を減らせる
② 山頂駅から天守までは、舗装された道を歩ける
③ 復興天守と、修復された旧天守台を見学できる
④ 天守から錦帯橋や城下町、瀬戸内海を見渡せる
⑤ 錦帯橋や吉香公園の散策と組み合わせて楽しめる 

岩国城天守から望む城下と瀬戸内海
天守からは麓の居館エリア、錦帯橋、岩国市街地と瀬戸内海まで遠望することができます。

岩国城は、標高約200mの山上にあります。麓からロープウェイで山頂駅へ上がり、そこから天守までは徒歩約5~10分です。私が歩いたルートは舗装され、傾斜も比較的緩やかで、山城の登城道として歩きやすいと感じました。乗り物で登る負担を減らし、山上の城跡や眺望を楽しめることが、初心者におすすめする理由です。

岩国城の修復された旧天守台と周囲の舗装路
修復された岩国城の旧天守台。舗装された道から、石垣を間近に見学できます。

この旧天守台は、かつて天守が建っていた場所です。現在の復興天守は、ここから約50m離れた位置に建っています。天守へ向かう途中に立ち寄り、かつての天守の位置を確かめながら石垣を楽しめるのも、岩国城の見どころです。

岩国城本丸
本丸内の様子。お手洗いも整備されています。

本丸内にも舗装された道があり、植栽やベンチが整えられています。休憩を挟みながら、天守の外観をゆっくり楽しめる場所です。天守内にはエレベーターがなく、上階の見学には階段を利用するため、ご自身の体力に合わせて見学範囲を決めるとよいでしょう。

岩国城北の丸の石垣沿いに続く散策路と案内板

帰りは、北の丸に残る石垣を眺めながら、別の散策路を通って山頂駅へ戻ることもできます。案内板があり、私が歩いたときは道筋を確認しやすいと感じました。こちらの散策路には、写真のように往路の舗装路より道幅が狭い区間があります。歩きやすさを優先する方は、往路と同じ道を戻ることもできます。

近江八幡山城

おすすめの理由
① ロープウェイを利用でき、山上まで登る負担を減らせる
② 山上の曲輪から、近江平野・琵琶湖・安土城が見渡せる絶好のロケーション
③ 山上の石垣や曲輪を巡る散策路は、舗装され(一部未舗装)傾斜も少ない  
④ 八幡堀とその周辺エリアの寺社・城下町観光をあわせて楽しめる

八幡山ロープウエーから城下を見る
城の麓からロープウェイに乗って山上に登ります。

八幡山城は安土城が落城してから3年後、豊臣秀次(とよとみひでつぐ)が築いた城で、標高271.9mの八幡山山頂にあります。山上にはロープウェイを利用して登ることができます。現在は石垣を残すのみですが、本丸跡には秀次菩提寺の村雲御所瑞龍寺(むらくもごしょずいりゅうじ)が京都から移築されています。八幡堀を城内へ進むと、ロープウェイの山麓駅が約4分で山頂駅へ上がることができます。そこから本丸跡の村雲御所瑞龍寺門跡までは徒歩約5~10分です。私が歩いた城内は本丸の石段を登る以外は、周辺の散策路は傾斜が緩やかで舗装されており(一部未舗装)、本丸の石垣や北の丸跡・西の丸跡からの城下の景観を体力をあまり使わずに楽しむことができます。乗り物で登る負担を減らし、周辺観光の体力を温存して眺望を楽しめることが、初心者におすすめする理由です。

城内を巡る散策路は柵が設置され舗装されていますが、一部未舗装のところもあります。ただし、歩きにくい危険という印象はありませんでした。
西の丸跡の様子。柵の向こうには城下町と近江平野が広がります。

本丸跡には秀次菩提寺の村雲御所瑞龍寺(むらくもごしょずいりゅうじ)がありますが、周遊する散策路より一段高く石段を30段くらい登ります。瑞龍寺は最高所に有りますが、眺望は狭い敷地の建物に隠れますので北の丸・西の丸・出丸跡から楽しむことになります。

本丸跡は村雲御所瑞龍寺となっており、整備された石段を登ります。

近江八幡城は、城郭建築はありませんが、ロープウェイで体力を温存して豊臣時代の古い石垣と山上から琵琶湖の景観を楽しむことができ、城下町の市内観光を楽しむ体力を残せる山城としておすすめです。

以下普請中、随時更新します