姫路城の撮影スポット完全ガイド|東西南北で天守はここまで違う

現存天守
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姫路城は、国宝・世界遺産に選定されている日本を代表する城郭です。
その白亜の美しい姿は別名を「白鷺城」と呼ばれ、世界中から観光客が訪れ、皆一様にカメラのシャッターを押しています。
しかし、この天守は五重の大天守に三つの三重小天守を組み合わせた構造をしているため、見える姿がどこからでも同じではありません。

方位別にすると
南側(JR姫路駅・大手門側)・・・王道・白鷺城の正面姿
西側(城内西の丸側)・・・・連立天守の立体感
東側(城外美術館側)・・・・平山城としての天守の迫力
北側(シロトピア記念公園内)・・・天守背後の防御的な姿
そして北西側には、大小4天守がそろう唯一の撮影場所があります

これらの撮影ポイントを写真を交えて紹介します。
姫路城訪問の参考になればと思います。

まず結論|おすすめ撮影ポイントはここ

このほかに北西エリア(シロトピア公園の西端にある高台)では、連立天守の全容が撮影できるポイントがありますが、紹介は姫路城ループバスの降車位置順(時計逆回り)にご紹介します。

姫路城は見る“方角”で表情を変える城

姫路城は、連立天守といわれる構造をしています。連立天守は4つの大小天守を渡櫓で繋いで四隅で連結し、天守で囲われた中庭ができる形式のものをいいます。

このため、見る位置で、4つの天守の
・屋根の重なり
・小天守の見え方
・渡櫓の接続
・天守の高さやボリューム感
が大きく変わります。
つまり、「どこから撮るか」で写真の印象が随分と変わる城です。

南から見る姫路城|どっしり構えた王道・白鷺城の姿

JR姫路駅方面から見える天守の姿で、駅前の大通りから大手門まで大天守と西小天守を一直線に捉えられる定番の姿です。
他所から姫路を訪れるとまず、大天守の白漆喰の建物の美しさに心を奪われます。最上階と二層目にある入母屋の屋根の重なりが、どっしりした安定感を与え、正面に配した飾りの千鳥破風と唐破風のリズミカルな配置が、この城の正面が南側にあることを主張しています。
まずは、大手方面から近づいてじっくり鑑賞・撮影しましょう。

大手(南側)から見た、天守写真。姫路城を訪れるとまずは目にする西小天守(背後に乾小天守)を従えた定番写真。この角度では、大天守の隣の西小天守と乾小天守は、三重の建物ですが大天守と比べると随分小ぶりに見えます。しかし、三階の窓は格式の高い華頭窓で小さいながらも天守建築であると個性を主張しています。
やや南西よりの大小天守写真。歴史教科書の口絵写真などによく用いられる定番の位置写真。西小天守と乾小天守も大天守の左隣に控えています。

西から見る姫路城|華麗な連立天守の姿が際立つ場所

こちらの方角からの天守は、入場料を支払う有料エリアからしか撮れない写真が多くなります。大天守の西側には、西小天守と乾小天守が大天守を守るように前方に鎮座しています。この3つの天守とこれらを繋ぐ二重の渡櫓を見ることができるのがこの方角位置です。
周辺には、他の現存建築物も多く姫路城が天守だけの城でなく、一連の多くの歴史的建造物の連なりで重厚かつ華麗な全体の雰囲気を醸成していることに気づかされます。

有料ゾーンに入って天守へ向かう途上で撮影できる天守群(大天守と前方に乾小天守(左)・西小天守(右)を撮影)有料エリア内。
西の丸周辺から、この位置の写真が撮れます。華頭窓を備えた乾小天守を含め大小3天守が一度に撮れる角度で、姫路城が最も優美に見える写真です。(有料エリア内)

有料エリアは、最近料金が改訂されて一般(18歳以上)の方は2,500円必要になります。天守内部の見学など、値段に見合った素晴らしい見どころも多くあります。初めて姫路城を訪問する人は、天守登壇のため、有料エリアに入る方が大半だと思いますが、天守の見事な姿を記念写真に収めてせっかくの入城料出費を有意義なものにしましょう。

東から見る姫路城|仰ぎ見る巨大天守の威容を感じる場所

この位置(美術館側)からは、大天守と東小天守が撮影できます。
天守は姫山という丘陵の上に建っており、大天守は西側と比べて傾斜が急な東端に位置しています。このため、東側の平地からは仰ぎ見る感が強くなります。また、従える東小天守は3つの小天守の内で一番地味で小さく、天守の下方の櫓も平屋の建物ばかりなので、側面からの大天守とはいえ、この眼には巨大で堂々とした姿に見えてきます。

この位置からは、右に東小天守を従えた大天守を見ることができます。反対側(西側)との違いは大天守の短辺側の全容が見えることです。
東からの天守は、城内でも屈指の高石垣の上にある平屋の建物群の真上で君臨するように見えます。右横の東小天守も小ぶりで地味な外観のため、大天守の迫力を引き立てます。

この位置は、大手門⇒料金所⇒有料ゾーン(天守観覧)という一般観光客のルートから外れているため、人もまばらになっています。ここを訪れないのは本当にもったいないと思います。
ぜひ訪れて写真だけでは味わえない現地の迫力(高石垣の重なりと天守)を堪能してほしいと思います。

北から見る姫路城|戦国末期の要塞が見せる防御的な姿

北側は大手門(JR姫路駅‣大通り)の反対側、すなわち姫路城の裏側になり、一般的な観光コースからは全く外れた位置になります。このため、観光客をほとんど見かけることはありません。人影を気にせず自由に撮影ができる所です。
北側の撮影スポットである城トピア記念公園は大手門の入城側からは最も距離があります。
歩いて訪問できますが、真夏時期に手荷物があると辛いので、ここを訪ねるには姫路城ループバスを利用するのがお勧めです。

城トピア公園から撮影。公園内は広く、入場料もなく良く管理されており姫路城の撮影には穴場です。大天守以外にも東小天守・乾小天守を同時に撮影できます。
曇天の日に、少しズームにして撮影した天守群です。天守の前の多門櫓(長屋)も同時にカメラに納めることで、巨大な建物の奥行きも感じられます。灰色の空が建築群とマッチしており戦国の城の姿をイメージさせます。

姫路城周辺観光ループバスについて
姫路駅前から発着しており、姫路城ループバス1日乗車券で一般路線バスも乗車可能です。一回乗車で210円、一日乗車券で600円でした。
JR姫路駅から城に向かうには、歩いて行ける距離ですが城内外を結構な時間で歩き回るのでバスをうまく利用すると移動の疲労を軽減できます。特に、城の裏側(北側)まで回って写真を撮影するのであれば、バスの利用を考えましょう。

北西から見る姫路城|四つの天守が一度に写る穴場スポット

本記事で最後に紹介したいのは、北西側の高台から撮る「4天守そろい踏み」の構図です。

姫路城天守は、連立天守といわれ四つの天守で天守曲輪を囲う(中庭ができる)最高の防御形態を備えています。四隅に大小の4つの天守を配することから、どの位置からとっても撮影に死角が生じることになり、全てを写真に収めるのは難しいことになります。ただし、北西の位置からは巨大な大天守が最奥に位置するので4つの天守全部を一度に見ることが可能になります。いまから紹介する位置は、人が訪れることが少なく場所的にも城トピア公園内の西端にある高台に登る必要があるので、撮影された写真も少なく穴場スポットであると断言できます。

これが北西側の高台から撮った4天守の画像です。この位置から撮ると電柱と電線がカメラに収まってしまうのが残念です。
なるべく、電柱・電線が写らないように場所を移して撮ってみますが、今度は木枝による繁みが撮影の邪魔をします。樹間からズームして撮りました。

4天守が撮影できる唯一のスポット案内
上のグーグル航空写真で説明します。まず扇観亭の位置を探してください。天守に「姫路城」表示がありますが、この北(真上)に「姫山公園」の表示、その北(上)に堀を挟んで広大な城トピア記念公園があるのが確認できると思います。この公園敷地の左下に「扇観亭」「公衆トイレ」の表示があります(半月状の屋根。隣に半月状の屋根の公衆トイレあり)。この施設の北西(左上)、中堀沿いに上から見るとD字状の遊歩道を備えた高台(小丘)があります。「扇観亭」の真上の位置に高台に登る石段が写っていますこの小丘の上にあるD字状遊歩道の一番下部(南端)の位置からなら4つの天守を同時に見ることができます。上の写真の天守はそこからズームして撮影したものです。

4天守を撮影した位置が分かるように撮影位置の背後の様子を写しています。高台の散策道になっています。
撮影位置の写真です。ここから、スマホやカメラを少しズームアップして4天守の姿を、カメラに納めました。

この位置は、誰もいなかったのでほとんど知られていないと思います。おそらくは近隣住民の人が散歩に使う遊歩道というところでしょうか。撮影にあたっては植樹や電線が入りやすいので、そこは少し残念です。

この場所は、姫路城の観光コースの動線から完全に外れています。観光客の皆さんは天守へ向かう人が多いので、北側の城トピア記念公園側にはほとんど行かない上に、その西端の高台までわざわざ階段を登って行かないためと思われます。写真撮影が城訪問の目的の方には穴場だと思います。

この位置から大手門前やJR姫路駅に戻るには、姫路城ループバスの「清水橋(文学館前)」バス停が近く、利用するのが最善です。ここからバスに乗れるのは非常に助かりました。(1回210円)

※ 料金・運行日は変更される場合があるため、訪問前に姫路市または神姫バスの公式情報をご確認ください。
城周辺観光ループバス

実際に歩いて感じた|姫路城は「撮る城」だった


姫路城は、若いころから関西に用事がある度に行った城でしたが、今考えると、JR姫路駅を下車すると天守内めがけて一目散に入城していました。まるで猪武者のようですが・・・
最近ブログを始めて、写真の撮影を強く意識するようになるとまた別の感慨も沸いてきます。
姫路城は「見る角度を変えると別の顔を見せる城」「北西からは、プラ模型ではなく現物で連立式天守の全容を確認できる」「天候によっては表情を変える天守」など写真を見返して飽きません。

FAQ
・姫路城のおすすめ撮影スポットは?
①大手門入り口から正面 ②市立美術館前から ③城トピア記念公園から ④西の丸から天守を撮るのがおすすめです。
・混雑を避けるには?
姫路城は、平日でもインバウンド需要が多く、国内外の観光客でごった返しています。混雑を避けるには、土日祝ははずして入館開始時か閉館間際を狙うのがベターだと思います。
・スマホでもきれいに撮れますか?
撮れます。このブログの写真は半分は、スマホで撮ったものを使用しています。
・4天守が一度に撮れる場所は?
北西の方位からのみです。但し、平地からでは西小天守が死角になり見えません。上で紹介したような高台からでないと、恐らくは4つの天守は見えません。

北西の位置でも、平地からでは、樹木や櫓が邪魔をして(赤の囲い部分)、西小天守が上手く入りません。紹介した場所からしか4天守はカメラに入りませんでした。

まとめ

姫路城は日本一有名な城ですが“見る方向”まで意識して歩くと別世界になると思います。
そうなると、当然徒歩数は増え移動距離も長くなりますが、それだけ美しさや見どころの多い名城です。真夏の時期や真冬の寒いときは、上手にバス便を活用して充実した城旅を実現しましょう。

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